団地の神髄はハイブリッドにあり さてゆかいな連載「東京団地ミステリー」も今回を含めて残り2回。これまで防火壁団地・白髭東アパートや防音壁団地・川口芝園団地、そして防砂壁団地・高洲第一団地など「巨体であるが故に他の機能を持たされている」例を紹介してきた。ぼくはかねがね団地って建築と土木の境界線上にある建造物だと思ってきたのだが、これらを見るとそのことがよく分かると思う。都市の中にボリュームを持って存在するということを積極的に利用しているさまは、かっこいいとしかいいようがない。 まだまだこのような「他の機能とのハイブリッド団地」はたくさんある。全て紹介したいと思ってはいるのだが、なんせあと2回。どれをお見せしたものか。たとえば都営の団地には、1階がバスの操車場で上が団地というものがある。都営渋谷東二丁目第2アパートや都営北品川アパートなどがそれだ。あれもかっこいいよねえ。 考えてみれば1階が商
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