首相官邸の屋上で小型無人機「ドローン」が見つかった事件を受け、自民党が検討している小型無人機の飛行を規制する議員立法の骨子案が28日、分かった。 官邸のほか、国会や中央省庁の上空を原則飛行禁止とし、緊急時には小型無人機を破壊することも可能にした。自民党は今国会への提出を目指しており、野党にも賛同を呼びかける考えだ。 骨子案は、同党が28日午前の党内の会合で示した。「立法および行政の中枢機能を維持すること」を規制の目的に掲げ、施設管理者の同意がある場合以外は、対象施設や敷地の上空の飛行を禁じる。違反した際は、飛行させている者に警察官が「排除命令」を出す。それにも従わない場合や緊急時には、飛行を妨害したり、破壊したりする「即時強制」の規定を盛り込んだ。罰則の内容は今後さらに詰める。