ウクライナで起きたマレーシア航空機墜落で、同機を撃墜したと指摘されるロシア製対空ミサイルシステム「ブク」は、高高度の飛行物を標的にできる攻撃力を持ち、ロシア軍を含め各国で採用されている。 ブクはロシアのアルマス・アンテイ社製。高度2万5千メートルの標的への攻撃が可能。固定翼機やヘリコプターに加え、巡航ミサイルも攻撃対象となる。今回墜落した同航空機は約1万メートルを飛行中だった。 国際的な軍事情報提供会社、アーミー・テクノロジーなどによると、「ブク」のうち、最新タイプのM2Eはベネズエラやアゼルバイジャンに提供されており、2007年にはシリア軍が購入契約を結んだ。高性能の弾頭を搭載しており、直撃しなくても弾頭の爆破力で標的を撃墜できる。(共同)