捕食者と被食者の個体数は捕食を通じて互いに影響しており、時に双方の個体数が共振動することがある。例えば、カナダのカンジキウサギ(被食者)とカナダオオヤマネコ(捕食者)の個体数は、約10年の周期で共振動している。野外では気象条件などの影響を排除し切れないが、室内の実験系においても共振動は確認されているらしい。 個体数の共振動という現象は、理論的にはロトカ・ヴォルテラの捕食式を用いることで確認できる。 ロトカ・ヴォルテラの捕食式では以下の仮定をしている。 まず、捕食者、被食者がそれぞれ単独で存在していて、捕食-被食の関係が存在しない時、捕食される心配のない被食者は世代ごとにrの割合で個体数を増やし、獲物を得られない捕食者は世代ごといqの割合で死亡すると仮定する。被食者の個体数をN、捕食者の個体数をPとすると と表現できる。 次に、単位時間あたりに捕食される被食者の数について、その数は捕食者が多
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