インタビュー・シリーズ takramの代表、田川欣哉は、子育てでも独創的。赤ちゃんの環境との接し方に対する洞察から、息子のフラストレーションを下げる画期的な方法を見出したという。そのアイデアを語ってもらいました。(聞き手 hideya) 僕の息子は今ちょうど1歳なんですが、彼が産まれて毎日一緒に過ごす中で気付いたことがありました。赤ちゃんの意思疎通力の発達のしかたって面白いなって。赤ちゃんって最初動けないじゃないですか。動けないときって、自分の興味があるものとか、欲しいものがあっても、ただ目で見るしかできない。そこから始まって、寝返りとかするようになって、ズリバイとかできるようになって、移動っていう手段を手に入れるじゃないですか。そうすると、欲しいモノがあるとその場所まで行くようになるんですね。最初は遠くに何かあるっていうのが目で見えて、それに近づいていくと、モノが自分の視野に占める割