【ニューヨーク國枝すみれ】米大統領選で勝利した共和党候補のトランプ氏が過去に行った差別発言に反発するデモや集会が9日、全米各地で行われた。同氏の地元ニューヨーク市などでは女性やマイノリティー(人種的少数派)への差別発言も相次いで報告された。 選挙中、トランプ氏は「メキシコ人は薬物や犯罪を持ち込む。彼らはレイプ魔だ」「有名人なら女は何でもさせてくれる」などの差別発言を行った。批判も受けたが、一部国民は支持を続けた。 トランプ氏の勝利を受け、ニューヨークで同氏が住む「トランプタワー」前には数千人が集結し「私の大統領ではない」と怒りの声を上げた。AP通信によると、西部カリフォルニア州オークランドでは一部の抗議者が複数のビルの窓ガラスを割るなどした。西部オレゴン州ポートランドの中心部ではデモ隊が星条旗を燃やして抗議した。西部コロラドやアリゾナ、中西部イリノイなどの諸州でもデモが報じられている。