後述のサンプルは、VBで作成した簡単なコンパイラの例である。 フォーム上には、ソースを入力するテキストボックスと、コンパイルを実行するコマンドボタンがある。テキストボックスに、以下のソースを入力してコマンドボタンを押下すると、test.exeという実行ファイルが作成される。 let a 1 let b 2 add a b disp a このコンパイラが受け付ける言語は、英小文字一字の変数、数値、三つの命令からなる。let命令は、変数に値を代入する。add文は指定された一つ目の変数に二つ目の変数の値が加算される。disp文は、指定された変数の値をメッセージボックスで表示する。 上記のソースでは、まず変数aに1を、変数bに2を代入し、次にaにbの値を足す。従ってaの値は1+2=3となり、最後のdisp文でaの値である3を表示する。 作成されるexeは、コードセクション、初期化データセクション、