村上隆のベルサイユとの出会いは、日本人にはなじみの深いフランス革命を題材にした池田理代子の長編漫画作品「ベルサイユの薔薇」だという。村上隆は「マンガ」文化の表現方法を芸術作品として発表している、世界で作品評価額の最も高いアーティストの一人である。そんな彼の作品22点が、太陽王ルイ14世の威光の結晶を一目見ようと集まってくる世界中からの観光客で溢れるベルサイユ宮殿に、12月12日まで展示されている。 最初に出会える村上隆の作品は、全長8mにも及ぶ「とんがりくん」。マルチカラーの仏陀のような様相でヘラクレスの間の天井画に突き刺さりそうな勢いだ。 村上隆の作り上げたマスコットキャラクターのうちの一組、カイカイとキキはルイ14世の守備をするかのように立ちはだかる。
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