共和党のドナルド・トランプ候補の暴言、それも「日本に関する暴言」が止まりません。暴言の一つは、日本が雇用を奪っているから、関税率45%を課して「懲らしめる」といった発言ですが、これはまったく現状認識として間違ったものです。まるで80年代にタイムスリップしたようなレトロ感満載の発言で、あらためて申しますが、怒る気にもなりません。 問題は安全保障をめぐる「トンチンカン」な発言の数々です。これも、最初の数回はまだ「基礎知識を確認せずに適当に発言しているだけ」という感じだったのですが、そろそろ笑えなくなってきました。 ―「在日米軍・在韓米軍の駐留費は100%それぞれの国に負担させる」 ―「日本や韓国が100%負担しないのであれば駐留米軍は撤退する」 ―「日本・韓国が自主防衛の体制を取るのであれば、両国に核武装を認める」 こうなると、許容できる限界を越えています。 問題は4つあります。 【参考記事】