前回は、各社の税務上のソフトウェア資産を推測した上で、会計と税務の違いが大きい企業を取り上げてみました。 (ちなみに、ソフトウェア資産にはいくつか区分があるのですが(こちらなど参照)、このシリーズでは、自社利用ソフトウェアという想定で話を進めています。区分による違いなどは、また気が向いたら別のところで書くかもしれません) 今回は、会計も税務もあまりソフトウェアに資産計上をしていない会社についてみてみようかと思います。 前回も掲載した資産の比較表です。 ユーザベースとグノシーの2社が、税務上の資産計上の比率も1%未満となっており、非常に少ない金額です。 改めて2社の箇所だけピックアップしてみました。 まず、ユーザベースをみてみましょう。 ユーザベースは、SPEEDAやNewspicksといったウェブ・アプリサービスを制作、提供している会社です。 有価証券報告書の固定資産明細はこのようになって