単一通貨ユーロを導入しているユーロ圏のことし2月の失業率は、10.8%と、ユーロ導入以来最悪の記録を更新し、厳しい緊縮財政が雇用を一段と悪化させています。 EUの統計局が2日発表した、通貨ユーロを導入している17か国からなるユーロ圏のことし2月の失業率は、前の月より0.1ポイント悪化し、10.8%となりました。 ユーロ圏の失業率は、これで8か月連続して悪化しており、1999年のユーロ導入以来、最悪の記録を更新しました。 国別に見ると、最も失業率が高いのはスペインで23.6%と過去最悪を更新したほか、ポルトガルが15%、イタリアが9.3%といずれも悪化し、厳しい緊縮財政が雇用を一段と悪くさせています。 特に深刻なのは、25歳未満の若者の失業率で、スペインでは50.5%と初めて50%を超え、2人に1人の若者が失業しているという異常な事態となっています。 EU=ヨーロッパ連合では、加盟国に対し、