前回、配信した「被災地でいまだ囁かれる心霊現象、本当にあった震災の怖い話」や「NHKも取り上げた被災地の“心霊体験”はまだ終わっていなかった」が反響を呼んでいる。 今も被災地で広がり続け、終わらない幽霊譚(たん)。その背景には一体、何が…。 津波被害の影響か、それとも東北の地域性、精神性にも由来するのか? 識者たちが「被災地の幽霊」の正体に迫った。 ■「みちのくの民は“彼ら”と交流する道を選択をした」 「被災地で幽霊話がこれほど広まったのは、被災規模の大きい津波災害の影響なのかもしれません」 日大・中森教授は、被災地で行なった幽霊話に関するアンケート調査の結果に、そんな感想を持ったという。 「これまで私が調査してきた阪神・淡路大震災や新潟県中越地震など、津波災害のなかった震災では幽霊話はほとんど出ませんでした。 東北の太平洋沿岸は、地震が発生して30分から1時間後に津波に襲われました。『そ