紅葉の名所として知られる京都市の嵐山で、観光客のスマートフォンを通じて人出のデータを集め、時間ごとの混雑を予測してインターネットで知らせる国土交通省などの実験が10日から始まった。京都は訪日外国人客が増え、混雑緩和が大きな課題になっている。 国交省によると、実験にはスマホとWi―Fi(ワイファイ)を活用する。こうした混雑予測は全国初の試みだ。 予測結果は10日にオープンしたサイト「嵐山快適観光ナビ」(https://arashiyama.fun)で見られる。 渡月橋、竹林の小径(こみち)、松尾大社など嵐山の8エリアから場所と日付を選ぶと、午前7時~午後8時の1時間ごとの予測がグラフで示される。地図画面を選ぶと、8エリアの混雑予測が一目でわかる。混雑を踏まえたお勧めルートも示し、観光客の分散を狙う。 サイトで見られるのは、現在の混雑状況ではなく、1週間前までの同じ曜日の人出に基づく予測だ。