ブックマーク / tanakahidetomi.hatenablog.com (3)

  • 八田達夫「送電網は新規事業者に開放を 原発は政府が管理すべき」in『週刊東洋経済』

    Twitterに書いたことをほぼそのまま掲載。 日の電力問題(原発問題含む)をもっとも入門レベルで解説しているのが、八田達夫先生の「ミクロ経済学?」(東洋経済新報社)。そこでは送電と発電の分離、電力自由化の効用などが独占理論の枠組みで解説されている。これはぜひ読んだ方がいいと思う。簡単だし。 その八田先生の『週刊東洋経済』での議論はこの入門レベルの上にたって今日の東京電力問題についてスタンダードな批判と問題提起をしたものと思う。日の原発政策の最大の問題は文民統制の失敗ということだと指摘している。 ちょっと引用。「日の原子力政策を策定する原子力委員会(内閣府に設置)のトップは、原子力工学の大物教授であり、同門出身者が電力各社、設備会社、経済産業省の原子力事業や政策を担う。つまり、中立を装っているが、陸軍大学の教授に戦争の最終決定を委ねているようなものだ」 すごいきつい表現で、間接的だが

    八田達夫「送電網は新規事業者に開放を 原発は政府が管理すべき」in『週刊東洋経済』
  • ペット課税雑感

    民主党が議論しているペット課税だけど、ペットの飼育放棄は、すでに飼われた経験のあるペットの取引市場が成立していないこと、不妊・去勢治療が社会的に最適でないこと、あとは日ではや犬についてあまり血統を重んじない傾向があり、これは日では非常にいいずらいんだけど雑種を好む「バイアス」があることが原因ではないかと思う。 民主党案だとペット課税しても飼育放棄を改善する設計ができてないように思う。まあ、総量規制で結果として飼育放棄が減るという感じだよね。むしろ施設で殺されてしまうペットたちを引き取れば補助金がでて、新しく飼育された子犬・子を購入したときに税金を課すのがいいと思うんだけどどうかな。 もちろん不妊・去勢治療についても補助金を与える。そういう設計であればペット課税もいいかもしれない。いまの民主党案だと報道のつたえるところによれば買う段階で課税して、それを施設の運営などにあてるという。ま

    ペット課税雑感
  • リフレとは何かー石橋湛山、リフレ派の誕生

    リフレ(リフレーション、reflation)は、現在の日経済(だけでなく少なくとも欧米経済でも)の状況に適用されるべき経済政策である。私を含めて公然と「リフレ」ないしそれを主張する「リフレ派」が存在する。ただしネットの中の世界では、元祖リフレ派は自分だと名乗ったり、あるいはリフレに対する無責任な解釈が後を絶たない。 以下では、日で最初に「リフレ」を述べ、また自らの政策の中心が、リフレであるという意味での「リフレ派」の元祖といっていい石橋湛山の発言を下に引用する。『石橋湛山全集』の索引をひもとけばわかるように、「リフレ」「リフレーション政策」という言葉を湛山が用い始めたのは1930年代初めの昭和恐慌期である。それ以降、自らの政策の中核を人間性の回復を不況の下で狙うこのリフレ政策として事あるごとに主張し、例えば悪性インフレ(ハイパーインフレーションなど)との違いを明白にしたり、その政策効果

    リフレとは何かー石橋湛山、リフレ派の誕生
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