連日報道が続くお笑い芸人の「闇営業」問題。そのニュースを見るたびに、経営コンサルタントの竹内謙礼氏は、複雑な心境になったという。なぜなら、竹内氏の家族が、かつて特殊詐欺(振り込め詐欺、本稿では便宜的にオレオレ詐欺の表現も使用)の被害にあったから。 芸人たちを一方的に責めるニュースに対して違和感を覚える竹内氏が、被害者家族という立場からホンネを語った。 責められるべきは「騙された」人たちか 事務所を通さず、反社会的な人達から仕事を請け負ったことで、多くの芸人たちが謹慎処分や活動自粛となった。メディアの論調を見ると「なぜ闇営業なんかしたんだ」「仕事を受けた芸人が悪い」と、芸人本人たちへの責任論に終始している。しかし、多くの意見が特殊詐欺の被害者とは縁遠い人達の言葉ばかりで、実際に被害にあった人たちの視点で今回の事件が語られることはほとんどない。 私は経営コンサルタントという肩書ではあるが、実は