僕は自分の名刺の肩書きには「編集者・ライター」と書いている。世間的に一番通りがいいのは「フリーライター」という言葉なんだろうけど、どうも2時間もののサスペンスドラマの見過ぎなせいか、「フリーライター」という言葉にいい印象がない。2時間ドラマに出てくるフリーライターってのは、ダサいグラサンをかけていて、プリントの開襟シャツとかを着ていた態度の悪い嫌われ者の男で、事件の裏側を追いかけようとして2番目くらいに殺されがちだ。若いころ小倉一郎がよくやっていた。 まあ、それはともかく、ライターという肩書きって先詰まり感があり、多くの同業者が次第に別の肩書きへと出世していきます。だってライターって肩書きだと、あまりテレビや新聞にコメントを求められなさそうでしょ。 こういった場合、一番多く利用される肩書きが「ジャーナリスト」。なんとなく名乗りやすいし、別に他からの認証も必要としない。つまり誰でもなれる。