15日午後1時45分ごろ、名古屋市千種区の東山動物園のニホンザル舎から雄の「ムコドノ」(推定6〜8歳、体長約70センチ)が逃げ出した。職員ら約60人が捜し、隣接する植物園付近で2回目撃したが見失った。16日早朝から捜索を再開する。 同園によると、ムコドノは元は野生で、10年4月に雌ザルばかり11匹がいたニホンザル舎へ迷い込み、そのまま飼育していた。当初は雌ザルにいじめられていたが次第に群れに慣れ、雌7匹との間に子ザル8匹(うち2匹は死ぬ)が誕生した。 15日午後、雌ザルに繁殖抑制のホルモン剤を投与するため、約10人の職員がニホンザル舎に入った。するとムコドノは鉄塔(高さ10メートル)に登り、高さ8.5メートルの位置からジャンプして、4.8メートル離れた高さ6メートルの壁を跳び越えて逃げたという。この日は休園日で来園者はいなかった。 ニホンザル舎では09年10月に1匹が逃げ、壁を2メートルか