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文学に関するukeyeのブックマーク (5)

  • 太宰治 走れメロス

    メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐(じゃちぼうぎゃく)の王を除かなければならぬと決意した。メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此(こ)のシラクスの市にやって来た。メロスには父も、母も無い。女房も無い。十六の、内気な妹と二人暮しだ。この妹は、村の或る律気な一牧人を、近々、花婿(はなむこ)として迎える事になっていた。結婚式も間近かなのである。メロスは、それゆえ、花嫁の衣裳やら祝宴の御馳走やらを買いに、はるばる市にやって来たのだ。先ず、その品々を買い集め、それから都の大路をぶらぶら歩いた。メロスには竹馬の友があった。セリヌンティウスである。今は此のシラクスの市で、石工をしている。その友を、これから訪ねてみるつもりなのだ。久しく逢わなかったのだか

    ukeye
    ukeye 2014/02/08
    最初から最後まで疾走感溢れてる
  • 「自由」と「不自由」の狭間で──現代ロシア文学を読むための一つの視点/松下隆志 - SYNODOS

    ソ連解体からすでに20年以上が経過し、現代ロシア文学はかつては想像もできなかったほど多種多様な広がりを見せている。大型書店の文学コーナーを訪れれば、日でいうところの純文学に近い棚を始めとして、女性散文、詩、SF、探偵小説戦争小説歴史小説など、様々なジャンルの棚が立ち並んでいる。旅行者や留学生が前知識もなしにふらりと立ち寄っても、膨大な数のを前に何から読めばいいのか迷ってしまうだろう。 稿では、そんな読者に現代ロシア文学を読むための一つの視点を提供するために、現代ロシア社会における「自由」の問題を糸口にして、そこから見えてくる2000年代ロシア文学の主要な二つのトピックス──若い世代の作家たちを中心とする「新しいリアリズム」の潮流と新世紀の「ディストピア小説」──について、具体的な文学作品を挙げながら紹介していきたい。 ロシアの人気雑誌「アフィーシャ」で書評を受け持つ文芸批評家レフ

    「自由」と「不自由」の狭間で──現代ロシア文学を読むための一つの視点/松下隆志 - SYNODOS
    ukeye
    ukeye 2013/10/03
  • どこへさんぽ・なにをさんぽ:「百合イズパンク」・同性愛作品のカウンター性

    2012/5/6の文学フリマで発行した『百合人―ユリスト―』。 当日ブースには、〈百合 is PANK〉というバナーを貼り出しました。 この言葉は、誌上でアンケートをもとに行なった対談の中で、藤山京子さんから出てきたものです。 「…ロックイズデッド百合イズパンクだよ。思想と密接に関係してくるという。」 「なんかこう。社会を変えるパワーというか。ウテナ的な、突破するパワーを感じますよね。」 (「対談・百合イズパンク!百合は世界を革命するか?」より) しかし、BL百合という同性愛の作品が、「カウンターカルチャーになってしまうこと」自体を問題視する見方もあるんだなあ、と最近目にする議論の中でよく感じたりしています。 ・それこそ「腐女子のゲイ差別」として問題になったりしたこととか。 (BLを愛好する人たちの中でヘテロの女性だけを「腐女子」と名指して、その人たちがBLをきっかけに現実の同性愛者の存

  • 近代リアリズムの崩壊について - 備忘録の集積

    中村光夫『風俗小説論』エントリ第4回。 風俗小説論 (講談社文芸文庫)posted with amazlet at 12.04.23中村 光夫 講談社 売り上げランキング: 210777 Amazon.co.jp で詳細を見る プロレタリア文学と新感覚派文学 P115 「新感覚派文学もマルクス主義文学も、共に自然主義以来の素朴実在論的なリアリズム文学に対抗して立ったことにおいて共通していた。一は技法上の文学革命を中心に、他は世界観上の革命文学を目指しつつ、既成の文学伝統を打破戦とする前衛的な文学運動であることにおいて、それは軌を一にしていた。……それはともに日常的な実生活に密着する自然発生的な文学伝統に反逆する、観念性の強い目的意識的な実験文学といってよかろう」(新感覚派文学とその周辺)と平野謙はこの二つのそれぞれ流産に終わった文学運動の意義を要約していますが、これは妥当な見解と思われます

    近代リアリズムの崩壊について - 備忘録の集積
  • 偏差値エリートと「サブカルチャーなどの人文教養」とのいびつな関係

    渡辺やすし@新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985 中高一貫進学男子校で、所謂「スクールカースト」に該当するものは、文学、映画音楽や、漫画やアニメ、エロゲなとのサブカルチャーを含めた「人文教養」。皆それなりの大学にいける学力を共有し、かつ女の目を気にしなくてよいとなると、思春期の自意識は人文教養にのせて語らざるを得ない。 渡辺やすし@新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985 「相対的にエリートとしての人生を生きながら、サブカルなどの人文教養で自意識確保」するライフスタイルって、私だけじゃなく、昔の精神世界に嵌まった若者から、今の「意識高い学生」を批判て東浩紀界隈で戯れる学生まで共通すると思う。「偏差値秀才」のレッテルに対抗するのは当に大変ですね。 渡辺やすし@新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985 中高一

    偏差値エリートと「サブカルチャーなどの人文教養」とのいびつな関係
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