セドリック・ブックス。 ベルギー出身で、ハーバード大学の助教授、准教授を経て、現在はスペインのカタラーナ高等研究所・バルセローナ自治大学の研究教授。 専門は生物言語学、理論言語学。 本書はハーバード大学での学部生用の講義を基にしているとのこと。サブタイトルにある「ホモ・コンビナンス」とは「組み合わせる能力のある人類」という意味で最終的なブックスの主張でもある。 前回のエヴェレットがチョムスキー派の「ユダ」だとしたら(?)、ブックスは正統的なチョムスキー派。 つまりヒトには本能的(=社会規範とは切り離されている)、生得的な言語能力が備わってますよ、という立場。 で、これ読んで、自分ちょっとチョムスキー誤解してたのかなとオモタ。 よく言語の「柔軟性」「多様性」「社会的・文化的な影響」なんてこと言いながらチョムスキー批判してる人をちらほら見かけるんですが、 自分も直感的に「文化・社会の役割とかど
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