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ブックマーク / dlit.hatenadiary.com (10)

  • 接頭辞(?)「エア-」に関する覚え書き - 誰がログ

    以下の記事を読んだのをきっかけに今まで気になってたことを書き連ねてみる。エア御用については最後にちょっとだけ触れる。 http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20121129/1354206616 ※具体例はややネタっぽくした部分もありますが分析は真面目にやってます。 接頭辞(?)「エア-」の基的な意味 これは上にも紹介したMukkeさんの記事に上げられている例が有名なところだろう。 実際にはそこにギターがないのにギターがあるかのように振る舞うことをエアギターといったり実際には友達がいないのにいるかのように振る舞うことをエア友達といったり実際には彼女がいないのに彼女がいるかのように振る舞うことをエア彼女といったりするのと同様の造語法 http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20121129/1354206616 なお、接頭辞としてよいかどうかにも議論の余地

    接頭辞(?)「エア-」に関する覚え書き - 誰がログ
  • 「専門家は〜してない(からイカン)」的な何かと想像力の話(あと言語学はなめられているか) - 誰がログ

    話の背景というか発端についてはばらこさんの以下のエントリをお読みください。 物理学者は摩擦をスルーすることが文脈か? - ばらこの日記 あとそれに続くエントリもおすすめ。 素人は黙るな。あるいは信頼できる論者について、お前がいうな、的な。 - ばらこの日記 僕が付け加えられることはあまり無いのですけれど便乗して過去に書いたものの宣伝でもしてみようかなと思います。というかほとんど断片的な愚痴の集積です。 まず、言語研究者は文脈を考慮しないか そんな適当な研究したらゼミ・研究会レベルで真っ先にツッコミが入ると思います。文法研究の論文とかで文脈との関連が取り上げられていなかったら、それは無視されているのではなく、検討した結果(それほど)関係無いので取り上げないということが多いでしょうね。「大きな問題なので改めて論じる(≒難しいので後回し・誰かやってくれないかな)」ってこともありますけど。 もちろ

    「専門家は〜してない(からイカン)」的な何かと想像力の話(あと言語学はなめられているか) - 誰がログ
    ukeye
    ukeye 2012/03/16
  • 「世界一ロマンチックでない「I love you」は日本語」なんだって - 誰がログ

    たぶんネタにマジレス的な何か。 英ロンドンに拠点を置く翻訳会社トゥデー・トランスレーションズが言語の専門家320人以上を対象に実施した調査で、フランス語で「愛」を意味する「amour」が、世界で最もロマンチックな単語に選ばれた。 (中略) 一方、ロマンチックではない響きがする「I love you」の言い方では、SFシリーズ「スタートレック」で使われるクリンゴン語だという「qaparha」などを抑え、日語の「私はあなたを愛します」が1位となった。 世界一ロマンチックでない「I love you」は日語=調査 | 世界のこぼれ話 | Reuters こんな扱いを受けちゃうと金谷氏のに共感する気持ちもわかりますねえ。直訳でもせめて「愛します」ではなく「愛しています」にできなかったものか。google翻訳でさえ「私はあなたを愛しています」と出るんですけど大丈夫なんだろうかこの翻訳会社… ま

    「世界一ロマンチックでない「I love you」は日本語」なんだって - 誰がログ
    ukeye
    ukeye 2012/02/27
  • 掛け算の順序と自然言語の対応についてちょっとだけ - 誰がログ

    はじめに これもはてブなどで微妙に書く書く詐欺を働いてきた件なので少しだけ書いておきます。 この問題については以下のページが参考になります。ページタイトルを見るだけで何が問題にされているのかわかるのが良いですね。 かけ算の式の順序にこだわってバツを付ける教え方は止めるべきである 幅広く議論と情報が蓄積されているので全部読むのは大変ですが、気になった方はまずこちらをじっくり読むのが良いのではないかと思います。 念のため、以下の議論はこの掛け算の順序問題の大勢には影響ないのではないかと今のところは考えています。言語と認識/思考の関係などについて興味のある方などお暇つぶしにどうぞ。このブログでは普通なのですが「ちょっとだけ」とか言ってるわりには結構長いです。あとまだまだ荒い議論なのであくまでも参考程度に。 問題は何か 僕が気になっているのは、次のような考え方です。 (1) 掛け算の順序は対応する

    掛け算の順序と自然言語の対応についてちょっとだけ - 誰がログ
  • 2011/10/23日(日)付朝日新聞天声人語「ら抜き」の記事に文句を付ける - 誰がログ

    このエントリでは「言語学から見ると「ら抜き」は…」という話は書きません。 「ら抜き」に関しては以下のエントリで簡単な文献集を作っています。全然網羅的なものではありませんが、これだけでもすでに色々な研究があるだろうことは見て取れると思います。演習発表や卒論などで「ら抜き」をやりたい人には少しは参考になるかな。 なんかトリビアルな「ら抜き」関係データベース(メモ) - dlit@linguistics - linguistics ? 「正しい言葉(遣い)」については今までいくつか書いてきましたので、これについても今回は書きません。 言語学的自然主義の誤謬 - 思索の海 「言葉の正しさ」みたいな(よくわからん)ものについてもちょっとだけ - 思索の海 遅くなりましたが「言葉の正しさ」みたいな(よくわからん)もんについてもうちょっとだけ - 思索の海 さて、論(宣伝)はここまでで、後はただの感想

    2011/10/23日(日)付朝日新聞天声人語「ら抜き」の記事に文句を付ける - 誰がログ
    ukeye
    ukeye 2011/10/24
  • 検索の技術:どの語を使って検索するか - 誰がログ

    【スマホ】思わず笑ってしまった情弱バカの珍言・珍動 part1 - あんどろいど速報 ブコメにも書いたんだけれど。 こういう話題の時によく「調べもしないで」という話が出るけれど、調べ方がわからないという人も(潜在的に)かなりいるんじゃないかと感じることがある。 僕が気になっているのは、pc自体触れたことがほとんど無いとかgoogleなにそれおいしいの、という人たちのことじゃなくて、むしろ自分のpc持ってる(あるいは家にある)し検索サイトも知ってて毎日使ってるような人たちでも、必要な情報にたどり着くのが難しいってのは珍しくないのでは、ということ。 こう考えるようになったのは自分の授業での体験がきっかけ。論文検索サイトとしてCiNiiとgoogle scholarを教えることが多いんだけど、「教えてもらったサイトで検索しても論文が見つかりません」という質問を受けることが多い。「調べたけど出てこ

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    ukeye
    ukeye 2011/09/16
  • MPとかmergeとか派生とか - 誰がログ

    上のエントリより(たぶん)さらにマニアックな話。 以下のシンポに参加した覚書。ちなみに一日目しか出られなかったorz 大津研blog: 津田塾大学で重要な会合が開かれます 追記(2011/09/06) 大津研ブログにシンポジウムの報告が出ていました。 大津研blog: シンポジウム「生成文法の企ての現在を問う‐LGB刊行三十周年にあたって」報告 mergeと派生 北原氏の話で英語と日語の語順の違いをmergeの組み合わせ方や順番の違い(+excorporationの有無、言語個別のPF的制約)から導きだす、という分析を提示していて面白かった。僕はexcorporationには慎重派だったのだけれど、lexiconから述語複合体が取り出されるって方法と違って、Saito & Hoshiがやってたようなsyntaxでまず述語をmergeするってやり方は分散形態論ともぶつからないわけで、考えて

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    ukeye
    ukeye 2011/09/04
    言語能力
  • "syntax"をどう訳すか問題と分散形態論の普及 - 誰がログ

    以下のやりとりを受けて。 「統辞論」 - killhiguchiのお友達を作ろう 僕は分散形態論(Distributed Morphology)の立場を取っているので、「統語論」とするよりは「統辞論」という方がしっくりくる(という話をtwitterでもしたことがある)。 ただ、「統辞論」はフランス語学が伝統的に使用してきた用語なのでそのイメージが強いとか、国文法研究にある程度詳しい人だと「詞/辞」がちらつく*1とかいったことはあるかもしれない。 その辺り(語/辞)の区別からニュートラルにするために、以前「統素論」という訳語を考えたことがあるが、そこまでして新しい用語を考えなければいけないほどの問題なのかという気もしていて、これからも主張しようという気はあまり無い(そんなにセンスが良いとも思わんし)。 分散形態論とMP(ミニマリストプログラム)の関係 福井氏の意図がどの辺りにあるのかはわから

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    ukeye 2011/09/04
  • ニセ科学批判における優先順位問題についてちょっとだけ(書くつもりだったんだけど) - 思索の海

    資料を探してたら僕が特に書くことは無い気がしてきました。 発端:まとめよう、あつまろう - Togetter 以下、ざっとリンクをはってみますがもっと詳しい説明って必要でしょうか?比較的よく出てくる話題なので端的なものだけでなく、ある程度分量のある、参照しやすい説明もあったほうがいいのかな。 とりあえず以下、個人的に重要かなと思った部分のみ引用。 ◆まとめ、入門 個々人がやれることには限りがある.それぞれの優先順位でやれることをやる以外にない. ニセ科学批判まとめ %作成中 -「ニセ科学批判」批判 FAQ: そんなやり方じゃダメだよ…"批判の仕方"批判 人によって優先順位として合意できる部分がある場合もあれば、ない場合もある。誰であれ、個人的な取り組みとしては「自分の気づいた問題について、自分のできる方法で採り上げ、自分が語れるように語る」しかないのである。 PSJ渋谷研究所X: 私家版「

    ニセ科学批判における優先順位問題についてちょっとだけ(書くつもりだったんだけど) - 思索の海
    ukeye
    ukeye 2011/08/08
  • 翻訳とキャラクターと言葉と役割語 - 誰がログ

    以下のまとめを読んで。 「翻訳された女」は、なぜ、「~だわ、~のよ」語尾で喋っているのか。 - Togetter まとめた@nofrillsさんもはてブのコメントで指摘されていますが、タイトルに例示されている「女性ことば」は第一の論点では無いように感じました*1。僕の理解では、主な論点は次の二つ(誤読してたらすいません)。 他言語から日語への翻訳の過程において、日語の方の言葉遣いで過剰な/余計なキャラクター付け(を意図した表現)が追加されてしまうことがあること。 その言葉遣いが、実際にはあまり使用されていない場合や、実際には特定の属性/キャラクターと結びつくようなものではない場合があること。 一点目は言語研究から見てもとても面白いテーマだと思いますが、翻訳自体、専門分野ではないので言及は自重*2。二点目に関しては言語研究、日語研究に親しみのある方なら「役割語」というキーワードが思い浮

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    ukeye
    ukeye 2011/08/01
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