一切の妥協を許さない。 そんな俳優、子役俳優さんたちの覚悟が伝わってくる作品でした。 ひとりでも怯んでしまったら、この映画の伝えたい思いが剥がれ落ちてしまう。そんなピリピリとした空気が漂っているようでした。実際にあったおぞましい事件を前にして、映画制作に携わった誰もが相当なプレッシャーや葛藤に苦しまれたのではないでしょうか。 原作では実際の事件より、加害者、被害者の数を減らしていましたが、映画はそれ以上に登場人物を減らし、さらには彼らの繋がりや人物背景も若干整理しなおしたことで、この映画の「訴えたいこと」がストレートに伝わり、ぶれることはありませんでした。 原作とのいちばん大きな違いは、美術教師として学校に赴任してきたカン・イノ(原作ではカン・インホ)の行動です。 なかでも原作ではラスト近く、ある事情で逃げるように闘いの場を離れた彼ですが、映画では全く違うエピソードが用意されていました。
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