携帯電話の高速なデータ通信仕様の一つで、NTTドコモやソフトバンクモバイルなどが採用している第3世代携帯電話方式「W-CDMA」の高速データ通信規格「HSDPA」をさらに進化させたもの。下り100Mbps以上/上り50Mbps以上の高速通信の実現を目指したもので、W-CDMA方式の標準化団体3GPPにおいて、「LTE」(Long Term Evolution)と呼ばれて標準化が進められている。 広帯域化によるマルチパス発生で相互干渉が増えるのを防ぐ「VSF-OFCDM」など、第4世代移動体通信(4G)の候補となっている技術をいち早く導入し、3Gと同一の周波数帯(3Gの周波数を活用)、周波数帯域幅(1.25M/2.5M/5M/10M/20MHz)を活用することで、4Gへの円滑な移行も見据えている。 また、周波数の利用効率を向上させるためにMIMOやSDMAといったアンテナ技術を導入してい