いきなり野田佳彦首相が「解散行進曲」のファンファーレを鳴らして、慌ただしくゲートが開いた衆議院総選挙のレースは、早くも第4コーナーを回り、最後の直線に入った。ゴールは、16日の日曜日だ。 多頭数ならぬ「多党数」で大混戦、と言ってみたいところだが、自民党が大きく抜け出して大差の1着は動きようがない形勢だ。騎手(安倍晋三総裁)が疝痛(腹痛)で下馬するようなアクシデントがないかぎり、大差の第一党だろう。 自民党の勝ち具合と官僚集団の意向がカギ 注目は、優勝馬よりも「着差」と、「掲示板の順位」ということになった。 週末の朝日杯フューテュリティーステークス(以下「朝日杯FS」)もそうだし、典型的には、春の皐月賞がそうなのだが、今回の総選挙は、勝てなかった馬(政党)のレースぶりと、ゴール後の反応に注目したい。 俗に皐月賞については、「皐月賞のゴール板を過ぎた動きをよく見ると、ダービーの勝ち馬が分かる」