『マンガ脳の鍛えかた』(取材・文:門倉紫麻/集英社)より。 (『週刊少年ジャンプ』の人気マンガ家37名への総計15万字のインタビューをまとめた本。『ONE PIECE』の尾田栄一郎さんへのインタビューの一部です。「」内は尾田さんの発言です) 【「ONE PIECE」は、自身が言うように”王道”の少年マンガだ。 主人公・ルフィは、子供ならではの快活さにあふれ、脇を固める大人たちは、しっかりと大人の領分を守る。ありそうで中々見られない、そんな美しい関係性も魅力のひとつだ。 「それが僕の理想なんだと思う。『子どもはもっと子どもらしくしなさい、大人はもっとしっかりしなさい』と思っているのかもしれない。僕はすごく普通のことを描いていると思いますけどね。昔ながらの”少年マンガ”ってそういうものでしょう。今の社会では、大人が子どもっぽくなってきているから、僕のマンガが珍しく感じられるだけなんじゃないです