ここ数年、日本国内の各地でアートイベントが開催されています。 代表的なもので言えば、今回で5回目となる横浜トリエンナーレ「ヨコハマトリエンナーレ2014」は連日多くの来場者で賑わっているようです。 そんな中、日本のエーゲ海と呼ばれる岡山県・牛窓(うしまど)では、切れかかった日本の現代アートの糸を繋ぎ直すようなアートイベントが開催されています。 「牛窓・亜細亜藝術交流祭」は1984年から9回に渡って開催された「JAPAN 牛窓国際芸術祭」の遺産と精神を引き継ぐかたちで復活したイベントです。 あまり知られてはいませんが、「JAPAN 牛窓国際芸術祭」では当時まだ若かったマリーナ・アブラモビッチやダニエル・ビュラン、蔡國強、アニッシュ・カプーアなど、現在では大御所と言われる作家たちが現代アートの種をこの地に蒔いていったわけです。 それから20年…切れかかっていたと思えた糸を手繰るように、当時の若