[編著者]ましこ・ひでのり 少数者/情報弱者の言語権とはなにか────。 はなしことば/かきことばとしての現代標準日本語の支配的現状に疑問をもたない多数派日本人と、その社会的基盤に知識社会学的再検討をくわえる。自明性のもつ権力性・差別性に社会学/社会言語学から根源的な異議をつきつける注目すべき論集。 定価=本体 2,600円+税 2006年12月15日/A5判並製/264頁/ISBN978-4-88303-192-4 [目次] はじめに――ことば/権力/差別をとうこと 9 第1章 エスノメソドロジーから見た「言語問題」(山田富秋) 23 1. 「言語問題」とは何か? 23 2. 「言語管理」という理論転換の社会学的意味 25 3. 社会的に構築されるものとしての「規範」 28 4. 政治的問題としての言語問題 34 5. 「権力作用」とコミュニケーション 38 第2章 言語権
調査されるという迷惑 ――フィールドに出る前に読んでおく本 宮本常一・安渓遊地 著 2008年4月刊 A5判118頁 ペーパーバック 本体1000円+税 ISBN978-4-944173-54-9 C0339 装幀 林哲夫 帯写真 宮本常一(1907-1981) 1977年12月、東京都府中市の自宅前にて(撮影=宮本千晴) 「あれでは人文科学ではなくて訊問科学だ」――旅する民俗学者、宮本常一の言葉を受け止めた、フィールド・ワーカーの実践 [はじめに、より] 地域の文化や暮らしの智恵を学ぶために、実際に地域にでかけ、地元の方々を先生として地域を教科書に五感のすべてを駆使して学ぶことをフィールド・ワーク(野外調査)と呼びます。 このブックレットは、日本国内でのフィールド・ワークをめざす人たちに、調査計画を立てて出発するまでにわきまえておいてほしいことをまとめたものです。 序章として、研究者の卵
MIYADAI.com Blog (Archive) > まもなく春秋社からマル激本「格差社会編」が上梓されます! « マル激トーク・オン・ディマンド更新しました。 | 第二次東京カワイイ戦争が勃発しました » ──────────────────────────────────── まえがき:「小さな国家と大きな社会」へ---「底辺同士のつぶし合い」から「連帯」へ--- ──────────────────────────────────── 宮台真司 【格差問題は小さく、貧困問題が大きい】 ■マル激トーク・オン・デマンドの書籍化は本書で◎冊目となった。今回のテーマは「格差社会」。格差が大問題であることは、ロールズが『正義論』で「格差原理」(詳細は本文)を論じたことからも伺える。そこでは格差は正義の問題である。 ■だが実際に「格差社会」という言葉によって昨今の日本で論じられているのは、公
1970年代初頭に誕生したラップ・ミュージックは、音楽の一ジャンルを超えていまや世界的な文化現象へと変貌した。ヒップホップ・カルチャーの中核をなすこの大衆音楽の背景をはじめて理論化し、ヒップホップ・カルチャー研究のプロトタイプを作ったのが本書である。 労働市場からの排除、苛烈な取り締まり、仲間への虚勢、女性の欲望、鬱屈と暴力、子ども時代の記憶など、アメリカ社会の周縁から発する声を生き生きと集結するラップ・ミュージックは、常に激しい批判の矢面に立ちながら発展を遂げてきた。過激な歌詞は暴動を煽動するのか。サンプリングの手法は独創性の欠如か。歪んだ音響は音楽と言えるのか。ラップは世界的な人気を得る一方で、犯罪予備軍の黒人の若者が叫ぶ「雑音」とみなされ、取り締りの対象とされてきた。 ローズはラップの力学を緻密に分析し、その思想性と政治性、音楽としての位置づけ、社会的な葛藤の渦中から生まれる創造性を
19世紀半ばに刊行された英語の類語検索辞典『ロジェのシソーラス』は、英文を書くためのツールとして広く長く愛用され、今日に至っています。同じ発想に基づく「日本語シソーラス」は、日本でも各界から要望されていました。しかし編纂の困難さから今まで作られたことはありませんでした。今回じつに二十数年の歳月をかけ、初めて『日本語大シソーラス』が誕生したのです。 本書は「先に分類ありき」ではなく、できるだけ多くの言葉・表現を収集しながら、それを連想に基づいて群にまとめ、分類を練り上げる作業を繰り返して作られました。そのため日本語使用の実態や、言葉の世界に定着された日本人の感性がよく反映されており、「日本人の文化・感性の総索引」と呼ぶべき内容になっています。 日本語の語彙が豊かであること、対象を正確に捉える言葉を持っていることは、日本語で何かを表現する際の重要なポイントです。本書は言葉探しのナビゲーターとし
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