「アルカション湾のカモメの群れ」フランス, ジロンド -- Jean-Daniel Sudres/Corbis
「アルカション湾のカモメの群れ」フランス, ジロンド -- Jean-Daniel Sudres/Corbis
小森陽一『心脳コントロール社会』を読む。おもしろいのだが、こういう本を読んでいつも感じるのは、こうしたことだ。 1.大衆メディア(新書)を使って、大衆メディア(テレビ)を批判するのはどうなのか? 2.「騙されるな」というが、それでは「騙されていない」状態がより幸せなのか? 3.「騙されるな」というが、よけいなお世話なんだよ。 まずは「2」から。 映画「マトリックス」が衝撃的だったのは、「真実」の世界のほうが、「マトリックス」によって幻視させられていた世界より「悲惨」だったということではなかったか?いくら「騙され」ないようにといったところで、そしてそのことへの危機感をあおったところで、すくなくとも今のままの日常が、それほどの破綻もなく過ごせるならば、いちいち「真実」に目覚める労を厭う人間なんていないだろう。 もちろん、そうした「怠惰」な態度を批判したいのだろうが、例えば私のアルバイト先の上司
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