「困った子」たちの未来:2(井上教授) 2007年12月22日 「個性」として理解され、その優れた才能を伸ばす環境を整えるべきです。 * 日本では診断基準があいまいで、支援態勢も十分ではありません。 <おさらい> アスペルガー症候群の子たちは数学的な思考や記憶力などで高い能力を示す半面、対人関係が苦手で、特定の物事や習慣にこだわる特徴がある。理解不足から「困った子」とされてしまうことも多い。誤った対応により、本人が心に深い傷を負うこともある。 ◇ この春、アスペルガー症候群も含めた発達障害の子どもたちを支援する特別支援教育=キーワード=が始まりました。しかし、教育現場での対応はまだ不十分です。芦屋大大学院のアスペルガー研究所では、精神科医や臨床心理士、教育学と社会学の研究者らが連携して、カウンセリングで培われた知識や経験を学校での指導に結びつける「臨床教育学」の考えに根ざした研究を進めてい