2012年に発生した、発作や急病など運転中などに起きた病気が原因の人身事故が少なくとも262件あったことが警察庁の調べでわかった。主な病名135件のうち生活習慣病とされる心臓病と脳血管障害の合計が5割強で、栃木県鹿沼市や京都府亀岡市で死亡事故が相次いだてんかんを上回っていた。専門家は「てんかんに注目が集まるが、誰もがかかる生活習慣病もリスクが高い。運転時の体調管理で予防すべきだ」と指摘する。 ◇てんかんを上回る 警察庁によると、12年の交通事故発生件数は66万5138件。262件の内訳は、てんかんに起因する人身事故が63件▽脳血管障害54件▽心臓病18件▽その他127件−−。脳血管障害と心臓病は、肥満や喫煙、高血圧や糖尿病などが引き起こすことで知られる。 また、病気と交通事故の関連を研究している独協医大の一杉正仁(ひとすぎまさひと)准教授によれば、トラックなどの職業運転手が運転中に運