世界的に人気の高い日本のアニメやゲームなどソフト産業が集積する拠点を関西国際空港対岸のりんくうタウン(大阪府泉佐野市)に整備するため、府が事業者を公募したところ、応募はゼロだった。ソフト産業の“聖地”づくりは橋下徹前知事(現大阪市長)時代からの肝煎りプロジェクトだが、計画頓挫の危機に、コンセプトの見直しを迫られそうだ。 大阪府の「クールジャパンフロントまちづくり事業」は、府営りんくう公園(泉佐野市)の敷地約10ヘクタールにクールジャパンと呼ばれる日本のソフト産業の集積施設を開発・運営する内容。5月に募集要項を公表し、今月16日から事業者の募集を始めたが、期限の22日までに応募が1件もなかったという。 事業は橋下氏が知事だった平成23年に府のコンペで選ばれた構想が基になっており、26年度の施設設置を目指していた。担当者は「コンセプトの見直しも含め、事業の問題点を検証し改善しなければならない」
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