「知的障害なのに、黙秘って知っているものなの?」「無罪になりそう」「フリしてるだけ!」。神戸市長田区で9月下旬、小学1年女児(6)の切断遺体が見つかった事件。兵庫県警に逮捕された無職、君野康弘容疑者(48)に知的障害があると報じられると、インターネット上にある種の「反感」が広がった。背景にあるのは「障害→刑が軽くなる」という連想だろう。果たしてそれは事実なのか。(宝田良平) 「本当に知的障害?」 捜査関係者によると、君野容疑者は都道府県や政令市が知的障害者に交付する療育手帳を持っていた。程度は軽いとされる。 判定基準は自治体によって違う。神戸市ならIQに社会生活能力を加味し、軽度、中度、重度の3段階で判断している。同市の基準では軽度のIQは51~75。一般的に軽度の知的障害とは、身の回りのことができ、小学校を何とか卒業できる程度だとされる。 君野容疑者は9月24日に死体遺棄容疑で逮捕されて