2015年11月27日、第19回文化庁メディア芸術祭の受賞作品が発表された。東京・六本木の国立新美術館では発表記者会見も実施され、受賞者のコメントや審査委員の講評も紹介された。受賞作品はこれまでどおりアート部門、エンターテイメント部門、アニメーション部門、音楽部門の4部門からなる。 アート部門の大賞は英国のチュン・ワイチン・ブライアンの『50 . Shades of Grey』、エンターテイメント部門は岸野雄一の『正しい数の数え方』、アニメーション部門はフランスのボリス・ラべの『Rhizome』、マンガ部門は東村アキコの『かくかくしかじか』であった。 アート部門の大賞『50 . Shades of Grey』は、プログラミング言語が平面に描かれたコンセプチュアルな作品。これまで大型のインスタレーションやプロジェクトの受賞が多かったなかで異彩を放つ。 『正しい数の数え方』は軽快なステージパフ