今回の「Solid State Society」は、現在「目の前にある現実的問題」が 2034年 という未来に、どのような状況/現象に帰結しているか、というシミュレーション的な側面をもつ、そんな作品でした。で、目の前にある現実的問題としてフォーカスされていたのが、元祖フリーター/パラサイト・シングル世代とみなされる、現在30代後半辺りの人々が(ってまさに僕の年代だ・・)、家庭を持たず/子を設けずに推移し、独り身のまま老人介護を受けるようになる状況。 身体は衰弱し、寝たきりの状況ではあるが、電脳化された脳髄が希求する、生物としての「種の保存/継承願望」という無意識と、個と世界のネットワーク化/メディア化の帰結としての「肥大化した自意識/全能感(=鼻穿りながら手軽に天下国家に正義の使者面して物申せる、情報発信メディアのカジュアル化の帰結)」が、「介護ネット」という個々の寝たきり老人の電脳をネッ
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