大阪観光大学観光学研究所客員研究員の濱田浩一郎氏が、戦後最悪となった単独犯による殺人事件について、その背景を分析する。 7月26日深夜、神奈川県相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」に、元職員(26)が侵入、入居者を刃物で刺すなどして、19人を殺害、26人を負傷させる事件が起きた。 警察に出頭した容疑者は「障害者なんていなくなってしまえ」との供述をしているという。以前、大麻の陽性反応が出たというから、精神的に錯乱した状態だったのかもしれないが、いったいなぜ犠牲者19人という戦後最悪の殺人事件が起きたのか。 容疑者は、今年2月、衆院議長公邸を訪れ、以下のような手紙を渡していたという。 《私は障害者総勢470名を抹殺することができます。常軌を逸する発言であることは重々理解しております。しかし、保護者の疲れきった表情、施設で働いている職員の生気の欠けた瞳、日本国と世界の為と思い居ても立っても居