障害者の所得保障について、障害基礎年金や生活保護などの社会保障制度の視点からに留まらず、「障害者の雇用の促進等に関する法律」の雇用義務制度や納付金等の所得保障性にも着目しているところが本書の特色。 障害者の所得保障について、障害基礎年金や生活保護制度などの直接的保障である社会保障制度の視点から論ずるに留まらず、「障害者の雇用の促進等に関する法律」の雇用義務制度や納付金等の所得保障性にも着目して論じているところに本書の特色がある。 過去に発表した論文をリライトしたという著作のせいだろうか、学説・法律・意見などの注記が詳細かつ緻密である。 論文をリライトしたということによるのだろうか、同じ内容の繰り返しも各所にみられて、私のような素人には読みにくさがある。 本書は、表題の分析を諸外国の制度と比較する中で我が国の所得保障が抱える課題を浮き彫りにしようと試みている。 比較対象とした国は、アメリカ、