「希望学」 -希望と社会の関係をさぐる- 石倉 義博/早稲田大学理工学術院准教授 「希望学」という試み 「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」というフレーズで知られる村上龍氏の『希望の国のエクソダス』(2000:文藝春秋)や、山田昌弘氏の『希望格差社会』(2004:筑摩書房)が出版されたころからだろうか。「希望」という言葉をタイトルや帯の惹句に掲げた書物が眼につくようになってきた。昨年も姜尚中氏の『希望と絆』(岩波書店)や本学文学学術院の山田真茂留氏による『〈普通〉という希望』(青弓社)などが出版されている。 そんな風潮のなか、2005年から「希望を社会科学する」をスローガンに、「希望学」という一風変わった名前の研究プロジェクトが内外の研究者によって進められている。法学、政治学、経済学、経営学、社会学、文化人類学等、多様な分野の研究者が集まって、「希
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