岩手県の鶏肉の加工会社が、スーパーなどで販売するために食用に処理した鶏肉から国の基準を超える抗生物質が検出され、岩手県はこの会社に対し、問題の鶏肉と同じ養鶏場から仕入れた、およそ3100羽分の鶏肉を回収するよう命令しました。 岩手県が先月30日に、この会社に対して定期的な立ち入り検査を行ったところ、県内の養鶏場から仕入れ食用に処理した鶏肉から、鶏の病気の予防や治療に使う抗生物質「テトラサイクリン類」が、国の基準のおよそ2倍に当たる0.41ppm検出されたということです。 このため、県は食品衛生法に違反しているとして、この会社に対し、同じ養鶏場から仕入れて処理した3101羽分の鶏肉を回収するよう命令しました。 県は、この鶏肉を食べたとしても、ただちに健康への悪影響はないとしています。 「ニチレイ」によりますと、問題の鶏肉の大半は、関東地方のスーパーに出荷されたということで、会社側は店側と協議