ヒトの脳では、視覚情報から自分の速度を 正確に認知できない事が分かっています。 自分以外の、他の物体の速度についても同様に、 判断には大きな誤差が生じるようです。 認知速度の誤差は高い方にも低い方にも振れますが、 ドライバーが自転車の速度を低く見積もってしまう背景には、 車道空間では車同士が等速で流れている事が有るでしょう。 等速では車同士の位置関係が殆ど変わらないので、 ドライバーの脳はこの一定な視覚刺激に順応します。 すると、車の流れより遅い自転車は、 少しの速度差でも際立って遅く見えてしまうと考えられます。 (30km/hで走行している自転車が車からは10km/hに見える、など。) 自転車の速度を思い込みで判断している? 視覚による速度評価の誤差が大きいなら、 ドライバーは何に基づいて追い越しの判断をしているのでしょうか。 追い越し時のニアミス事例を題材に考えてみます。 事例2
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