ゴールデンウィーク前のこの時期になると、自殺してしまった会社の同期の友人ことを思い出す。 何が起きたのか理解できないまま式場に行って、その人の家族の号泣する姿を見て急にリアリティがこみ上げてきたことを。 亡くなる数ヶ月前に俺の部屋に来て、本当にどうでもいい馬鹿話をして帰っていった夜のことを。 結局のところ、どうしてその人が首を吊ることを選んだのかは誰にも分からない。 伝え聞くところによると何か仕事上のトラブルがあったらしい。 恐らくはそのささいなトラブルがきっかけになってしまったのだと思う。 不思議なことに、どうしてその人の死を防ぐことが出来なかったのか、自分を責めるようなことは全くなかった。 ただそこに、乗り越えることが出来ない絶望があったことだけを理解した。 その人が亡くなったことを何かの言い訳には絶対に使いたくないけど、 結果的に俺の考え方に大きな影響を与えて、あれから3年後の昨日、