愛知県の西三河地方のご当地即席めんとして愛される「キリンラーメン」の名前が消えることになった。製造する愛知県碧南市の小笠原製粉が、商品名を変えることを決めた。 ホームページで「キリンラーメンシリーズ名称変更のお知らせ」として紹介。「諸般の事情により、名称を変更せざるを得なくなった」と説明している。説明では触れていないが、同社と大手ビールメーカーの間には、商標権を巡る争いがあったとされる。 小笠原製粉は1907(明治40)年に創業。65(昭和40)年にキリンラーメンを発売した。大手との競争激化で一時は製造を中止していたが、2010年に復活。地元の「ソウルフード」として親しまれ、近年は全国にファンがいる。 「キリン」の名前には、「(首の長いキリンのように)末永く、親しみやすい商品」になればとの願いを込めたという。同社は新しい商品名を募っている。 (中日新聞)