これを実現するための、ロック・分離戦略と、同時実行制御の仕組みは、 以下のようにOracleとSQL Serverで大きな相違がある。 Oracleでは、一時領域を使用した「多バージョン法」(MultiVersion? Concurrency Control:MVCC)を使用する。 SQL Server(の既定の設定)では「ロック法」を使用する。 次節では、 「多バージョン法」 「ロック法」 の概要について説明する。 ※ なお、本ドキュメントでは「多バージョン法」と「ロック法」の優劣については言及しない。 ↑ 多バージョン法 † 新旧の、複数のバージョンのデータを保持してデータの読み取り一貫性を保証するための仕組である。 このため、Oracleは、『マルチバージョン データベース』、『多バージョン データベース』などと呼ばれる。 Oracleでは、あるアプリケーションが更新トランザクショ