安倍内閣の特色を一言で言い表わせば「偽装内閣」となる--。 3月22日に発売した『月刊日本 4月号』では、第3特集として「安倍偽装内閣」という特集を組んでいる。 森友学園では公文書を改ざんし、加計学園問題では「官邸の最高レベルが言っている」とする文書をひた隠しにし、ついにはGDPを高く見せるために、統計偽装まで手を染めた安倍内閣。 それらはすべて、官邸を忖度して役人が行った所業である。官邸が無理な答弁を重ね、それに併せて文書や数字をいじらざるを得なくなっているのだ。 なぜ役人はそこまで官邸に忖度するのか? なぜ安倍政権はこれほどまでに権力を一手に掌握し、肥大化したのか? 今回は同特集から、慶應義塾大学教授の片山杜秀氏の論考を紹介したい。 ―― 安倍政権は官邸機能を強化し、官僚を一元的に統制してきました。その結果、官僚が官邸を忖度するようになり、森友学園問題や加計学園問題、最近の統計偽装問題
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