1年半前の火事で父親と記憶を失ってしまった中学1年生の男子 日向伊智朗(イチロー)。遠い親戚に引き取られたものの、「イチローという名前だから」と誘われて入った野球部では三振にトンネルと活躍できず、勉強や芸術もイマイチ。記憶を失ったことも相まって、パッとしない日々を送っていました。 しかし、ふとしたキッカケから卓球ラケットでのリフティング(玉突き)で驚異の1万5千86回という数字を叩き出す。それも一度も落とさずにやり続けて…そう、彼は記憶喪失になる前…卓球をやっていたのです。 一方でそのイチローを探し続ける天才卓球少年・如月ヨルゲン。全国トップクラスの卓球強豪学校でも注目の彼は2年前にイチローと対戦し、敗れたため、再戦を願っているのでした! そんな2人の少年の運命の再会により、イチローとヨルゲンの止まっていた”時間”が動き出します! 因縁のライバルの存在という王道な少年マンガ展開の中に、本作