渡辺歩監督、総作画監督・小西賢一さんに続いて、アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』で美術監督を担当した木村真二さんにもインタビューを実施しました。「『1個だけすごい』というのは誰でもできること」という木村さんが、本作で持ち味をどのようにして発揮しているのか、いろいろとうかがってきました。 劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』公式サイト https://29kochanmovie.com/ GIGAZINE(以下、G): 原作者である西加奈子さんのインタビューによると、本作は「東北の漁港を旅していて浮かんだ」ということで、具体的な漁港のモデルがあるわけではないようでした。しかし、作品を見ると非常に実在感のある漁港として描かれていました。どうやってこの存在しそうな架空の漁港を作り上げたのですか? 美術監督・木村真二さん(以下、木村): 前作『海獣の子供』からの流れがあるので、もし前作を作っていなければ