2023年10月8日、シカゴマラソンが米国の当地で行われ、ケルビン・キプタム(ケニア)が2時間0分35秒の世界新記録を樹立した。母国の偉大なレジェンド、キプチョゲのタイムを34秒塗り替え、人類初の2時間0分台突入を果たした。これで、公認レース初の「2時間切り」が現実味を帯びてきた。非公認ではキプチョゲが2019年に1時間59分40秒2をマークしているが、それを実現させる一番手に名乗りを挙げたといえよう。 キプタム選手(24)は2024年4月のロッテルダムにエントリーしており、公認レースで人類初の2時間切りが期待されていたが、同年2月11日、ケニア・エルドレッドのカプタガット・ロードにおいて自身が運転する車がコントロールを失って巨木に衝突する単独事故で同乗していたコーチとともに亡くなった。 2022年9月25日のベルリンマラソン2022において、世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ(37=ケ