専門店や複合店、郊外型の書店ではない新刊書店(一般書店)では、書籍化されたネット小説の売行きや扱いはどういう状況にあるのか。大垣書店(京都)営業本部サブマネジャー兼烏丸三条店店長の伊藤義浩氏に訊いた。 「このところ文芸小説は新刊以外の動きが悪くなってきました。その補填分としてアルファポリスをはじめとするネット小説は、配本はまだまだ不安定ではありますが、以前に比べ動いてきていると感じております」 まだ書籍化される数自体が少なかったころは展開するための棚がなく、コミックス側に置くか文芸側に置くか、社内で議論があった。コミックス側としては需要や問合せが多いためそちらの棚に置きたいが、コミックスやラノベの棚は一段ごとの高さが低く、そもそも本が入らない。