多くの人々が誤解しているであろう、CBRの実態を書いてみる。 記事を書くきっかけがx264のr1244でのCBRの説明削除にあるため、x264を説明する意図が多分に含まれているが、一般的なCBRの理解にも十分資するはず。また、CBRという言葉・概念が一般に浸透したのはMP3が大きく関わっていると思われるため、多く引き合いに出している。 最近のx264におけるCBRという用語についての注意 x264はr1480でnal-hrdパッチを取り込み、Filler NALユニットが使用可能になった。このため、x264には現在、CBRという用語は2つのポイントで存在する。 --bitrate == --vbv-maxrateとするCBRモード。 --nal-hrd cbrで指定し、出力にFiller NALユニットを加える指定。 この両者とも、広い意味でのCBRに寄与するのだが、その働きは異なる。本記