◎2007年刊行 二つの重厚な情報論がメインとなっている一冊 ・2002年から2003年に中央公論に連載された「情報自由論」 「情報自由論」はWebでも公開されていて読むことができる ・1997年から2000年に『InterCommunication』に連載された「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」 ○注意点……本書は、「あとがき」から先に読むべき ・初出が1997年、単行本化がその十年後。ながらく本の形にならなかったのは、本書の論文を書くうちに、誤算や反省が生じたためとのこと。あとがきにその経緯が書いてある。まずそちらから読むべき ・「サイバスペース論」を名論文とする若い人の意見がある。ぼくも実際、素晴らしいと感動するところが多かった。そもそも、これを読まないと、『存在論的、郵便的』と『動物化するポストモダン』のつながりが理解できない。しかし、大学の研究者の視点から読めば、まずいとこ