■直観音楽■ Intuitive Musik[独],intuitive music[英] 横田敬 YOKOTA Yuki 下記の原稿は、勉強中の課題の下、ゼミでの発表という冒険の許された場での内容です。 今後、改稿を繰り返す可能性もありますので、無断転載は堅くお断り致します。 (下記の内容は2002年1月7日更新) 「直観音楽」とは,1960年代末に,K.シュトックハウゼン自身が自らの作品を指して語った言葉である。彼がそう呼んだ具体的な作品としては,《七つの日より》(1968)と《来るべき時のために》(1969-70)が挙げられる。これらの作品の総譜は,演奏者の音楽的直観を自由に引き出すために,演奏者の精神状態を詩的に表現した言葉のみから成り立っており,いっさいの音楽を記譜することが避けられている。 これらの作品は,その演奏形態から即興演奏の一種と見なされることもあ