[GDC 2009#02]「ゲームAI」とは何か? AIプログラマーのギルドがセミナーを開催 ライター:奥谷海人 AI(Artificial Intelligence)は,俗に「人工知能」とも言われ,最近のゲームにおいては非常に重要な要素の一つである。とくにイギリスでは,大学機関でもAI研究が盛んに行われており,例えば「テーマパーク」(1994年)を17歳で開発した天才プログラマー,Demis Hassabis(デミス・ハサビス)氏も,この分野の専門家だ。 大学での研究対象である超高度な人工知能に対し,ゲームAIは賢すぎるとゲーム難度が上がる要因にもなりかねないが,それでも近年のゲームにおいて重要性を増し続けている。 昨年(2008年)のGDCでもゲームAIに関する集まりは行われていたが,ラウンドテーブル(円卓会議)形式のこぢんまりとしたものだった。それが今回は,サミットとして丸一日が費や
[GDC 2009#03]プロとアマの差がなくなった北米インディゲーム開発事情・最前線 ライター:奥谷海人 GDCでは,1998年から「Independent Games Festival」と呼ばれる,独立系開発者やアマチュア,学生達が制作したゲームを評価するイベントが開催されているが,2005年にWebゲームとしてリリースされ,その人気からPlayStation 2やGameCubeなどにも移植されることとなった「Alien Hominid」が登場したあたりから,出展作品のレベルが格段に向上した。 写真は「Crayon Physics Deluxe」を開発したフィンランドのPetri Purho(ペトリ・プルホ)氏の講演模様。なんと,たった5日間で作り上げてしまったのだという。他のインディゲーム系のセミナー同様,彼のトークも終始笑い混じりで進行していった 2006年の「Braid」「Da
[GDC 2009#07]「ラスト レムナント」はこうして作られた。アメリカ製エンジンに挑んだスクウェア・エニックス 編集部:松本隆一 「An American engine in Tokyo: The collaboration of Epic Games and Square Enix for THE LAST REMNANT」(アメリカ製エンジンを利用した東京での開発:「ラスト レムナント」に見るスクウェア・エニックスとEpic Gameのコラボレーション)という長いタイトルのセッションは,「Unreal Engine 3」を使って作られた「ラスト レムナント」(Xbox 360版 / PC版)の話を中心に,日米のゲーム開発手法やゲームデザインの違いなどを語るという趣旨のレクチャーだった。 スピーカーは,スクエニ側からラスト レムナントのプロデューサーを務めた高井 浩氏と,技術コンサ
[GDC 2009#08]NVIDIA,PhysXの可能性を広げる「APEX」の現状とデモを公開 ライター:米田 聡 2008年2月のAGEIA Technologies(以下,AGEIA)買収でスタートした「NVIDIA PhysX」(以下,PhysX)。PC用の物理シミュレーションエンジンとしてスタートしたPhysXは,Xbox 360,そして最近になってPLAYSTATION 3,Wiiへと,対応プラットフォームを広げている(関連記事1,関連記事2)。“物理エンジン界”において,事実上の標準APIの座を狙っていると述べてよさそうだが,その野望の,いわば総仕上げともいえる「APEX」(Applied PhysX Extension)の詳細が,GDC09の会場で公開された。 同社はこれに合わせて,アジア太平洋地域の報道関係者に向けた電話会議で概要の紹介を行ったので,それを基に,APEXと
[GDC 2009#12]映画にも活用されるHavok物理エンジンの最新技術を写真とムービーで見る 編集部:aueki Havok.comのAndrew Bond氏,Paco Vidal氏,Chris Elison氏 北米時間2009年3月25日,物理エンジンでお馴染みのHavok.comは,「Havok Technologies: Present and Future」と題した講演をGDC09で開催。「Havok Destruction」「Havok Cloth」「Havok AI」といった,ホットなHavok製品の紹介とデモの披露が行われた。 Havok Destructionは,2年前のGDC07でも紹介したので,憶えている人もいるかもしれないが,Havokの技術はあれから順調に展開し,現在では,「X-MEN」「Harry Potter」などといった映画,あるいは,ソニー製テレビ「B
[GDC 2009#13]「ワンダと巨像」の上田氏,「Fallout 3」のPagliarulo氏,「NO MORE HEROES」の須田氏が揃った豪華セッション 編集部:noguchi 3月25日(現地時間),GDC09で「Evolving Game Design: Today and Tomorrow, Eastern and Western Game Design」と題されたパネルディスカッションが行なわれた。これは日本とアメリカでゲームデザインにどのような違いがあるのかといった内容を,Emil Pagliarulo氏,須田剛一氏,上田文人氏の3人が語ったセッションだ。 Emil Pagliarulo氏 最初は自己紹介で始まるのかと思いきや,須田氏がPagliarulo氏を,Pagliarulo氏が上田氏を,上田氏が須田氏を紹介するという他者紹介の形が取られた。 Pagliarulo
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く